【木製クライミングホールドのVOCKとは】
こんにちは。木製クライミングホールドのVOCKです。通常、クライミングホールドといえばプラスチック素材で型抜きによってつられています。
VOCKでは木材を使用し、一つ一つ削り出す方法でクライミングホールドを作っている稀有なメーカーです。
私達の理念は「土に還るモノ作り」です。私達は突き詰めればば有機物です。有機物が行き着く先は、分解され土。その土より芽生える新たな生命という循環構造をしていいます。

であるならば、木のクライミングホールドという選択肢があったらいいな・・・と、2007年に始動いたしました。
ちなみにVOCKは「ヴォック」と読みます。意味は・・・木の読み方「ボク」と岩の英語「ROCK」の組み合わせです。
岩場でのクライミングはROCK CLIMBINGといいます。
屋内でのクライミングはPLASTIC CLIMBINGともいいます。
そして木製クライミングホールドでは・・・VOCK CLIMBINGと呼ばせて下さい。
【木製クライミングホールドの特徴】
木には針葉樹と広葉樹があります。真っすぐ伸びて成長の早い葉が針のようにトゲトゲした木が針葉樹です。

ゆっくり成長して扁平な葉をつけるのが広葉樹です。

一概には言えない部分もあるのですが、比較すると広葉樹のほうが重厚で丈夫な木材が取れます。
VOCKでは広葉樹を木製クライミングホールドの材料として使用しています。
具体的にナラ・ニレ・サクラ・ケヤキ・エンジュ・カエデ・カバなどがあげられます。
参考までに樹種名入りホールドセットをご覧ください。
さて、木というとツルツルで滑るのではないかと思うのではないでしょうか?一般的に想像する木の表面はこんな感じかと思います。

ツルツルスベスベピカピカの表面の正体はウレタン塗装です。非常に優秀な塗装で一般的でほとんどの家具などはこの塗料を使います。
イメージとしては

このように木の表面を覆うコーティングです。つまり表面はウレタンで、木を触っているわけではなく、ウレタンを通して木を感じている状態です。
「木は滑る」イメージは、実はウレタンは滑るです。
対してVOCKでは柿渋塗装を行っています。柿渋塗装は

このように木に染み込む塗装です。木の表面はそのままむき出しの状態です。
VOCKではホールドとして持つ部分は特殊な道具で木肌を一般の木工品より荒く磨きます。そこに柿渋塗装を施します。柿渋により木をより強固にし、クライミングに最適なフリクション(摩擦力)与えています。

また、持たない部分は木の美しさを引き立たせるように美しく磨き上げ亜麻仁油を塗布しています。
このワイルドな木肌がVOCKならではであり、また木ならではです。
そしてワイルドでありながら木が素材として持つマイルドさも感じていただける事と思います。
※大型のミルフィーユホールドは素材の特性上荒目の仕上げ加工は行っておりませんが、木肌の持つ吸い付くような感覚でご使用いただけます。
※2022年10月以前の商品は亜麻仁油塗装の部分は無垢(無塗装)となっております。無塗装の商品については無料で亜麻仁油塗装承ります。備考に『亜麻仁油希望』と記してください。作業と乾燥で発送まで3営業日程度お時間頂きます。
参考までに、こちらが無塗装です。

亜麻仁油希望を頂いて塗ったもの

塗ったほうが色味が強くなり木目が美しくなります。どちらが良いというわけではなく好みです。
塗装の物を落とす事はできませんが、オーダーメイドの場合で無塗装希望いただく事は可能です。
【シックハウスへの配慮】
クライミングホールドは屋内で使用するものです。
そのため、シックハウス(化学物質過敏性)に配慮しております。
柿渋塗料は渋柿を発酵させて作った塗料ですので石油化学由来の物質を含みません。
カラーリングホールドでは塗料に水性塗料を使用しています。水性塗料はF☆☆☆☆(※)のものを使用しています。
ミルフィーユホールドで使用する合板と接着剤に関してもF☆☆☆☆です。
※F☆☆☆☆とは:JISホルムアルデヒド基準の最高上位規格です。

【ボルトオンとスクリューオン】
クライミングホールドにはボルトオンとスクリューオンがあります。
それぞれの特徴は

【ボルトオン】ボルトでホールドを固定
メリット:設置と調整が容易
デメリット:壁に爪ナットという特殊なナットを施工する必要がある

【スクリューオン】ネジでホールドを固定
メリット:壁に強度さえあればどんな壁にも設置可能
デメリット:設置と調整が面倒。また外すと複数の穴が残る
総括すると、クライマーとしてトレーニングをするための壁であればボルトオンがおすすめです。頻繁にホールドの位置を変えられて便利です。
クライマーではなく、ハシゴの代わりや子供の遊具として使用する場合は、爪ナットの施工ができるのであればボルトオンがいいですし、頻繁なホールドのつけ外しが必要なく、爪ナットの施工も困難な場合はスクリューオンでも良いでしょう。
もちろん、スクリューオンでホールドが移動は出来ないわけではなく、ボルトオンに比べれば手間ですが、出来ます!
【ホールド選びの目安】
初めてクライミングホールドをご購入いただく方の最大の疑問点は・・・「どのホールドをどれだけ買えばいいの?」という事に尽きます。
大雑把に言えば量に応じて多様性が生まれるので多い方がいいです。とはいえ、ご予算もあり、オブジェの一環と考えている方もおります。
ですので、実例を上げてみてみます。
今から紹介する壁は高さ2.3メートル×横幅1.8メートルです。
《ケース1》シンプルにお顔ホールドとフットホールド


合計:¥56,000
1平方メートルあたり¥13,526
[使用ホールド]
子供向け木の顔クライミングホールド №13
¥22800
子供向け木の顔クライミングホールド №14
¥22400
木のクライミングホールド(ボルト仕様)№394
¥10800
《ケース2》大きめのホールドも入れて満足度をUP


合計¥73,000
1平方メートルあたり¥17,632
[使用ホールド]
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №378
¥13,800
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №393
¥10,800
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №394
¥10,800
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №395
¥14,800
子供向け木の顔クライミングホールド №13
¥22,800
《ケース3》見た目も楽しいポケットや小さめホールドをさらにまぶす

合計¥101,900
1平方メートルあたり¥24,613
[使用ホールド]
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №378
¥13,800
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №393
¥10,800
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №394
¥10,800
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №395
¥14,800
子供向け木の顔クライミングホールド №13
¥22,800
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №360
¥17,500
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №396
¥11,400
《ケース4》更にアクセントに大型ミルフィーユホールドも入れてみる


合計¥143,500
1平方メートルあたり¥34,661
[使用ホールド]
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №378
¥13,800
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №393
¥10,800
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №394
¥10,800
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №395
¥14,800
子供向け木の顔クライミングホールド №13
¥22,800
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №360
¥17,500
木のクライミングホールド(ボルト仕様) №396
¥11,400
ミルフィーユクライミングホールド №47
¥27,800
ミルフィーユクライミングホールド №59
¥13,800
以上。
あくまで参考であり、例えばもっと安くしたいのであれば小さくて量の多いホールドセットをご購入いただければ価格を押さえられます。(参考例で出している子供向けお顔クライミングホールドは細工している分割高となっております)
クライミングホールド1個と言っても単価が¥300〜¥60,000くらいまであります。1個で200倍価格が違うわけです。
組み合わせは無限大で、正解がありません。ご予算を鑑みつつ、想像を膨らませて楽しんでホールド選びをしていただけたらと幸いです。
【クライミングウォールについて】
クライミングウォール製作について度々質問をいただきます。
これが絶対正しいという方法がないので基本的なことについて触れておきたいと思います。
まず、合板についてです。
『合板』
ラワン合板の15mm〜20mmがおすすめです。垂壁であれば15mmでOKです。強前傾壁ではたわむことがあるので20mmあった方が安心です。
また、合板といえばコンパネと思っている人も多いようですが、コンパネとはコンクリートパネルの事です。これは屋内利用を想定しているわけではないのでF☆☆☆☆ではないと思います(全て確認したわけではありませんが)ので室内での使用はオススメできません。
針葉樹合板もあります。これは構造用合板として強度は強いとのことですが、ラワン合板よりちょっと表面が粗く、棘の心配がありますが、木目がキレイなのでクリア塗装などして使用するケースもよく見ます。
表面がキレイといえばランバーコア合板があります。これはキレイなんですが弱いです。爪ナットが沈むのでオススメ出来ません。
『壁の裏側』
クライミングウォール裏側をご存知でしょうか?ボルトとネジが飛び出しています。
ですので、実際の壁(本壁)とクライミングの壁との間に隙間が必要です。
非常に単純な構造の垂壁を作るのであれば、例えば45×45ミリの角材を骨組みに使用して骨組みの厚みが隙間となります。45ミリ程度あれば本壁までネジやボルトが到達せず守ることが出来ます。(もちろん長過ぎるネジやボルトを使用するべ本壁が傷つきます)
また、子供が裏側に回り込めてしまうような構造の場合、先端の尖ったネジはディスクグラインダーを使い、飛び出した部分を切断してしまう事をおすすめしています。

ディスクグラインダー
『爪ナット』

ボルトオンホールドを利用する場合は合板に爪ナットを打ち込みます。「その場合の間隔は?」という質問も多くいただきます。
これも絶対的な正解はないのですが、15センチくらいをおすすめしています。
また縦横格子状にするのではなく、一段ずつ互い違いにした方がホールドがまっすぐ並びにくく良いかと思います。
ボルトの直径は10ミリ(ミリネジ M10 p=1.5)です。ナットの内径も10ミリです。そしてボルトの外形が12ミリです。
ですので穴の大きさは12ミリになります。また、穴が斜めだとナットも斜めになり、ボルトが噛んでしまい大変なことになります。本当に大変です。
穴が垂直であることは非常に重要です。垂直ドリルガイドを使用して下さい。

垂直ドリルガイド
穴をあける板が複数枚あるときは重ねてやるとキレイに穴が空きます。最下段の板はドリルの突き抜けにより多くのバリが発生します。これが嫌な場合は最下段に使わない安いコンパネでも置き、バリはそのコンパネに受けてもらう事で防ぐことも出来ます。
【オーダーメイド】
木製クライミングホールドの受注生産いたします。0167-57-3022にお電話いただくか、vockclimbing@gmail.comまでお問い合わせ下さい。
その際に教えていただけたらありがたい情報が
・利用者の情報 (例:小学生の子供用(非クライマー) 3級程度を登るクライマーのトレーニング目的など)
・壁の形状(例:3メートル×2メートルの垂直の壁 4メートル×2.5メートルの140度の壁)
・ご予算と個数(例:予算10万円で50個前後など)
分からない点は分からない良いです。色々相談して提案させていただきます。
※オーダーメイドの場合は通常価格に10%上乗せ価格となります。ご了承ください。
【クライミング用語解説】
VOCKをご利用いただくお客様の中心はクライマーの方々ですが、クライマーではなくても子供部屋などにクライミングホールドを設置しようというお客様もおります。
そのようなお客様にはよくわからない用語があるかと思われますので、解説いたします。
ガバ:ガバっと持てるホールドの事をガバと言います。つまり持ちやすいホールドです。
カチ:カチっともて持てるホールドをカチといいます。指先だけがかかるホールドがカチです。
ピンチ:親指を使って握り込めるホールドをピンチと言います。ピンチに陥る事とは関係ありません。
スローパー・スローピー:ガバの反対で押さえにくいホールドです。持ちにくい反面、足は置きやすかったりします。
インカット:内側にえぐれているホールドです。ガバのことでもあります。
ガバカチ:カチでもインカットしており持ちやすいとこのように呼ぶこともあります。
ミックスセット:カチやピンチやガバが適当に混じっています。
垂壁:90度の壁です。つまり普通の壁です。
やや前傾壁:120度前後の壁です。やや、とぼかしているのは人によって基準が違うためです。初心者などにとっては120度でも十分前傾壁である場合もあります。そのため、自分にとってのやや前傾壁を想像して下さい。
強前傾壁:140度前後の壁です。やや前傾壁同様人によって捉え方に差があります。